小泉内閣の支持率は、8割にも達している。私もこの8割の内の一人だ。ずっと閉塞状況に陥っていた日本を、ようやく打破してくれる人が現れたという期待があるからだ。
だが、決して不安がないわけではない。むしろ不安だらけである。史上まれに見る高支持率。時代の風。そこそこ安定した政権基盤。おそらく、小泉内閣に実現出来ない政策はないだろう。それが正しいものであれ、間違ったものであれ。
間違った政策が実行されてしまったことは、これまでの内閣でもあった。が、国会での議論、マスコミ、そして世論によって改められた間違いも数多くある。ところが今は、野党が国会で内閣を追求すれば、抗議の電話が殺到する。この状況で、正常なチェック機能は働くのだろうか。
今の日本は瀕死である。もはや間違った政策を実行するゆとりなど無いのだ。だからこそ我々は、小泉内閣に期待すると同時に厳しい目で監視をしていかなければならない。そして、言うべきことは言わなければならないのだ。それが私たちの責務である。